武田信玄(1)〜(5) 講談社漫画文庫
横山光輝 、新田次郎
殺さねば殺される。父が子を、子が父を倒し、家臣が主君を滅ぼす。100年の乱世の中剣と馬によって甲斐の豪族を斬り従えた武田信虎。
その嫡男・晴信(信玄)は、重臣の板垣信方と甘利虎泰の補佐により、四面の上杉・北条・今川から古府中の躑躅が崎館を守るべく、父を追放!一方で、正室の侍女・おここや禰津城の里見、そして神代以来の諏訪家客人・湖衣姫に、心奪われる若き獅子でもあった。
後世、無敵の智将といわれた甲斐の虎の戦国絵巻、ここに開巻!
作者について
【新田次郎】
原作者。
長野県上諏訪生まれ。中央気象台在職中の経験を生かした処女作『強力伝』が昭和31年に直木賞受賞。『チンネの裁き』『孤高の人』ほか一連の山岳小説の後、緻密な取材のもとに生命を刻みつけるように著した『武田信玄』は49年に吉川英治文学賞受賞。本書は史実に忠実で、密度の高い“戦国最強の男”を描き切っている。
原作の『武田信玄』 |
武田信玄
(1) 〜(4)
文春文庫
新田次郎(著)
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【横山光輝】
神戸市生まれ。昭和29年、『首無しの剣』でデビュー。31年からの『鉄人28号』は、何度もアニメとして復活する大ヒット作。『魔法使いサリー』『バビル2世』『伊賀の影丸』など、幅広い分野で強力なキャラクターを生み出し、『水滸伝』『三国志』『項羽と劉邦』から『徳川家康』『織田信長』などの壮大な歴史ロマンを描く。
(注)個人的・主観的な感想
武田信玄の入門書(マンガ)として一番分かりやすくて、読みやすい。
原作の文春文庫版を読む前に、さっと目を通しておくと理解が早くなる。
子供向けの伝記とは違った、大人のための骨のある偉人伝である。
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